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前田亜由美

挨拶しない

挨拶しないんです



コミュニケーションの基本中の基本、挨拶。

初めて対面した時に清々しい挨拶をすると

それだけで気分が良くなります。


娘は、4歳ごろから、まめっこに行っても挨拶をしません。

あんなに心を許している人と空間なのに。

私が人一倍気を遣って姿を見せて(いるつもり)も、頑なに挨拶をしないのです。


4歳の中頃までは、とっても素直に、おはようございます、さようなら、と

正座をして指をついて一緒にやっていたのに、なぜ?

ある日を境に私の背中に乗ったり、わざと後をむいたり、あっかんべーしていたり。

よりによってなぜ挨拶。私が基本もできていないダメな母親と思われるではないの。と思ったりもしました。


まめっこだけではなく、他の場所でもそうです。


初めて会う大人を前にすると、じっと様子を見て、結局挨拶はしませんし

(その代わり、彼女なりの心の開き方、打ち解け方をだんだん習得しています)

慣れてきた幼稚園でも、彼女の口からは一度も聞いた頃がありません!


とはいえ挨拶。無理矢理でもさせた方が良いという意見も聞こえてきそうです。



私は、娘は小さな頃から初めての場所や人の前では

じっと様子を見て、ゆっくりゆっくり心を開く人だと感じていました。

そしてそのうち、必ずうまくやっていくのです。


人生や感情の動きはずっと続いています。

大きな感情の波、それを切り取った一瞬の、

表向きの「できている」「できていない」で測らなくても良いのではないかと私は思います。


他の子が挨拶をしなくても、

その人なりの背景があるんだろうなと、目を細め、物事を点で見ないようになりました。

そういう気分なんだな、どんなことを考えているんだろうな、他のコミュニケーションの方法があるかな。


母親である自分が挨拶をさせてない、と思われても構わない。

(無理矢理させても娘の気持ちは変わらないし、必要なら後からフォローすれば良いか)

もしかして私の見ていないところでは挨拶をしているのかもしれません。

色々な思考が巡ります。



7歳直前の今になっても、まだ継続中です。


そのうち彼女が勇気を出して、自分のタイミングで、自分を出す(この場合は挨拶をする、です)

日が来るのだろうと思います。たまに少しつつきながら、(おはよう、と言われた時。

つついてみると、ニヤッと笑っていますので、挨拶しようということはわかっているようです。)

彼女のタイミングやきっかけを奪わず、もうしばらく見ていきます。


近い未来、普通に挨拶をするようになると、またこの日々を懐かしく感じるのだと思います。

その時に、なぜこのように振る舞っていたのか、聞いてみるのも楽しみです。




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